本格昔話(2)(『高橋ハナ昔話集』)
- 長岡市(旧三島郡越路町)の昔話『ムジナととっつぁ―高橋ハナ昔話集―』
- ハナさんは大正3年2月20日、竹次郎とマツの第5子として生まれた。8人家族であった。大正12年に父が亡くなり、折からの不況で生活は苦しくなった。大正14年塚野山尋常高等小学校を卒業するや群馬県前橋市で就職。8年間、丸六製糸工場に勤めたのち阿蔵平に帰郷。昭和11年、高橋重太郎と結婚したが、義父は一斗の酒を買っては飲み続け、義母は気持ちの優しさとは裏腹に言葉が荒く、姑勤めに苦労した。戦争をようやく乗り越え、子宝にも恵まれたが、昭和33年に4人の子供を残して夫重太郎が死亡。翌年2月には義母が、4月には長兄が相次いで亡くなった。以後、一家の稼ぎ手として寝食を忘れて懸命に働き、4人の子供たちを無事育て上げる。(「高橋ハナさんとその昔話(解説)」より)
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