越後の昔話名人選CD⑦ 第7巻 富川蝶子(とみかわ ちょうこ)
プロフィール
新潟県見附市太田町在住。昭和3年生まれ 平成14年死去
『むかしの行事ふるさとの方言』(1990年)、『さるじぞう』文化出版部(1997年)、『煮豆のおかわり』文化(1997年)、『和尚さんと小僧』文化出版部(2000年)、『栃尾の馬市』文化出版部(2000年)など著書多数。
演目解説
① もくず長者(1996年)9:04
身上いい旦那様の家に3人の若い衆を使っていた。豊作のお礼に3人に褒美を出そうと思うが望みが何か聞いてみた。3人目はもくずという名前だった。もくずの望みはここの家の婿になりたいといった。
② 煮豆のお代わり(1996年)5:21
和尚と小僧が住んでいた。何時も小僧は和尚に馬鹿にされているので、いつか仕返しをしようと思っていた。和尚は小僧に煮豆を煮ておくように言いつけ小僧のいないとき一人で食おうと思っていたが…
③ 笑うという字ができるまで(1997年)3:10
神様が漢字を作っていた。笑うという字を作ろうとして知恵が浮かばない。一休みしていると、犬が笊をかぶっていたのを見た。それで犬に竹冠を作って、褒美に犬に足をつけてやろうとして犬という字ができた。
④ 和尚さんと小僧(1997年)10:53
近所の人が和尚さんに。魚の煮つけを持ってきただった。和尚は一人で食おうとしてこれは「カミソリ」というものだと教えた。小僧が何とかして食おうと考えた。法事に出かけようとして渡し船にのったが…
⑤ 三の神のまじない(1998年)15:26
知恵の足りないあんにゃが嫁の実家に一見に呼ばれることになった。あんにゃは、風呂で酒粕を食べて不思議がられる。寝る時にはふんどしで枕を縛り付けていた。
⑥ さようでございます(1999年)6:30
知恵の足りない男がかっかと暮らしていた。仲人が、隣の村に娘がいると聞いて嫁を世話しようとした。嫁の家に呼ばれてゆくことになった。仲人があんにゃに紐をつけて、紐をひっぱったら挨拶しろと教えた。
⑦ みのにぼたもち(1999年)12:14
爺様と婆様がいて、寒い日に牡丹餅して喰う事になった。そこへ座頭の夫婦連れが泊めて欲しいと頼む。お客に牡丹餅を食べさせるのは惜しいと思って爺様に相談と、座頭には御粥食わせておいた。
富川蝶子さんの「三の神のまじない」を聞くことができます。
語りの最初の部分だけですがお楽しみください。(上の演目解説もご一読ください。)
第七巻 富川蝶子 CD番号:CD07
三の神のまじない(語り:富川蝶子)
(mp3・15分26秒の冒頭2分程度)
小さな会場での録音です。楽しい語りの座にあなたもご一緒ください。