越後の昔話名人選CD⑧ 第8巻 大掛きみこ(おおがけ きみこ)
プロフィール
新潟県柏崎市西本町在住。昭和22年生まれ かしわざき語り部の会会員
「かしわざき語り部の会」主催の「あったか昔ばなし」定期公演出演、県内各地小学校など”出前民話”に精力的に活動。夢は、東京ドームで越後民話を語ること。
演目解説
① 恩返しの旅(2002年)6:59
旦那衆が貧乏になったので、明日の食いものがないという相談したのを聞いた猫が、旦那衆に恩返ししようではないかと犬と鶏と馬に相談した。夜になって、山賊の家をのぞいてみると猫と犬と馬と鶏が一緒に鳴いた。
② 女の雷様(1998年)3:21
米山の方から赤い切れが飛んできた。女の神様だった。みんなして下の重箱にあった御馳走を食べた。その御馳走はヘソの煮ものだった。その下の御馳走を見ようとしたら、ヘソの下は見るものでない。
③ 娘と医者どん(1999年)3:32
風邪一つ引かない娘が風邪ひいて、医者に行くと、「舌出して」というので、娘は腰巻まくって、下出したと。そろっとさわったら、娘がぶるぶるふるえ出した。
④ 珍しい棒(1999年)2:51
嫁と姑が住んでいた。婆さと嫁が男の真ん中にあるものは、骨があるかないかとけんかになった。隣のあんにゃが来たので触らしてもらうことになった。
⑤ 豆腐とうなぎ(1999年)1:51
豆腐とうなぎが仲良く暮らしていた。土用の丑の日にうなぎはが捕まって、腹を裂かれ、竹串を刺されてしまった。あの世に言ったら、脇差差して侍になるというと、豆腐も奴になって付いてゆくといった。
⑥ から傘掛軸(2001年)5:41
富山の掛軸売りが来た。一本だけ売れ残った掛軸を旦那様の所に売りに行った。この掛軸は娘が傘差すどこだった。この掛軸は明日の天気模様がわかるという。雨の前の日にはかさすどこだった。
⑦ ネズミのお伊勢参り(2001年)6:56
ネズミ3匹が仲良く遊んでいた。人間は伊勢参りに行くというが、おらも伊勢参りに行こうでないかとネズミが相談になった。伊勢参りで「猫にみつからないように」と頼んだ。そこでは団子一つしか買えなかった。
⑧ 嫁の名はおきよ(2002年)2:07
稼ぎ手のあんさがいて、働き者の嫁をもらった。あんにゃも婆さも「おきよ」と呼んでいた。婆さがよんだら「いまおきよとしている」といった。
⑨ 天狗がくれた隠れ蓑(1998年)7:03
ノメシコキのあんにゃが山に行って天狗様をたぶらかすといって出かけて行った。棒を眺めて、京が見える、江戸が見えると言っていると、天狗が欲しがって隠れ蓑と交換した。その蓑を婆さに燃やされてしまった。
大掛きみこさんの「天狗がくれた隠れみの」を聞くことができます。
語りの最初の部分だけですがお楽しみください。(上の演目解説もご一読ください。)
第八巻 大掛きみこ CD番号:CD08
天狗がくれた隠れみの(語り:大掛きみこ)
(mp3・7分3秒の冒頭2分程度)
小さな会場での録音です。楽しい語りの座にあなたもご一緒ください。