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富川蝶子さんの昔話CDの内容はこちら
昔小さな山寺に和尚さんと小僧が住んでいた。ある日檀家が持ってきた魚の煮付を「かんすり」という子供は食べられないものだと言って和尚さんは一人じめした。檀家の法事に行く時、舟の下の魚を見て小僧は「かんすり」が泳いでいると騒いだ…。
昔あまりに貧乏な村があって、親が62歳になると山に捨てることになったが、ある孝行息子が62歳になった婆を捨てに行ったが、また家に持って帰って縁の下に隠しておいた。ある日、隣国の殿様から三つの難題がでたが、婆はそれを簡単に解いて…。
昔、神様が集って漢字を作っていらしたが、「わらう」という字になると、少しは字が面白くなければならんと、皆困ってしまった。そこへ犬が来て、豆の種の入った笊の縁を踏んだら種が顔にかかったのでアハハハとわらったら…。
昔あるどこに小さい山寺があった。ある日和尚さんは小僧に危ない時のために三枚の護符を持たせて、山へ花採りに行かせた。夜道に迷った小僧が訪ねたのは鬼婆の家だった。小僧はお札を使って鬼婆から逃げようとするが…。
昔あるどこにグツとバタという子が父ちゃんと三人で暮していた。ある日母ちゃんの命日に和尚さんに来てもらおうと父ちゃんが頼みに行く間に「グツはまんま焚いておけ。バタは風呂を湧かしておけ」と言いつけたが…。
昔、稼ぎ手だがちっと頭が弱いあんにゃが母親と二人で住んでいた。年頃になり世話してくれる人がいて嫁が決り、祝言はまだだが秋餅の一見(いちげん)に行くことになった。あんにゃは何もわからず嫁の先で馬鹿なことばかりしてしまった…。
大昔、鳥はみんなまっ白で何鳥だかわからなかったそうな。ふくろうは、目印になる色を鳥の種類別につけたらよかろうと考え、順番に希望の色を付けてやった。最後に来たカラスはまだ誰も染めたことが無い色でと言うと、ふくろうは…。
昔、正直なジサはバサが持たせてくれた握り飯を穴に落してしまう。取りに入ったらそこはネズミの国だった。握り飯のお礼に踊りやご馳走を受け、宝箱までもらって帰った。それを聞いた隣りの欲張りバサはジサに握り飯持たせて…。