おはなし
……読み比べてみたい昔話
共に<おろかな動物>をテーマとしたお話です。
高橋ハナさんの昔話CD(第2巻)の内容はこちら
高橋ハナさんの昔話CD(第3巻)の内容はこちら
ある村に古狸がいて、人をだましていた。この村にきかん坊の若者がいて「おれが狸退治してやる」と言って出かけて行った。道端の大きな木の上に狸がいたので、若者が木の右の方に枝があったなと言うと、狸は…。
ある所に琵琶法師がいて、古いお堂に泊まると、化け物がたくさん集まって「月夜の晩に、踊れ。しっぺい太郎にきかせるな」と踊っていた。翌朝、麓の村へ行くと、庄屋の一人娘を人年貢に取られると心配していた…。
ある所に博打打がいて博打に負けて銭が無くて困っていたが、家に帰る途中狐に合い、茶釜に化けさせて売ろうと寺へ持って行った。和尚さんは茶釜を三両で買ったが、小僧に川で磨かせると「痛い痛い」と言う…。
ある所に夫婦がいた。父親が馬に芋を積んで町に売りに行った帰り、婆さが馬にのせてくれと言うので乗せてやると、いつの間にか芋も皆消えていた。狐に騙されたと思った父親は翌日、また乗せてくれと来た婆さを乗せて…。
昔、荒巻の蛙と本与板の蛙がいて、荒巻の蛙が本与板を見て見たくて出かけた。塩の入峠の上に上がって休んでいたら、本与板の蛙が来て荒巻という所を見てみたいと思って来たという。二人で見てみようということになり…。
ある所に爺さと婆さがいて、爺さは左目が潰れていた。ある時、爺さの帰りが遅いので心配していると、帰ってきたが右目が潰れている。狐が化けて来たと思った婆さは「酒飲んできた晩はいつも俵の中へ入った」と言うと…。