おはなし
……読み比べてみたい昔話
共に<化け物退治>をテーマとしたお話です。
高橋ハナさんの昔話CD(第2巻)の内容はこちら
高橋ハナさんの昔話CD(第3巻)の内容はこちら
ムジナが人を化かして困っていた。爺さが鉈一丁持ってムジナが出そうな大きな木の上で待っていた。夜になって提灯が来て婆さが死にそうだという。次に葬列が来た。棺桶が開くと死んだ婆さが這い出してきて…。
ある所に、怖がりのまごべえと嬶がいた。まごべえは夜一人で小便にも行けなかったので、嬶は一計を案じて便所の入口に瓢箪をぶらさげて、それにぶつかって驚いたまごべえに嬶はこれが化け物の正体だと教えると…。
昔、猫を可愛がっていた婆さがいた。眼の見えないせがれがいて三味線で歌を唄っていたが、ある日、殿様の屋敷に呼ばれ戻らなかった。婆さが殺されたに違いないと思い猫に仇討ちを頼んで喉を切って血を猫に舐めさせ…。
昔、侍が産み月の奥さんを実家に連れていく途中、産気づいたのでそこにいた婆さに任せて、産婆を呼びに行った。連れてくると、木の上でネコマタが奥さんの髪の毛をひっつかんで「これ欲しくないか。これ欲しくないか」…。
山の学校で男の先生が一人で学校の住宅に泊まっていた。夜毎に先生の所へ遊びにくる若い女を見ると口が耳まで裂けていた。皆に話したら来なくなったが、暖かい春の日先生が子供を連れて山へ遠足に行くと…。
昔、ある尼寺で化け物が出て庵主様が食われてしまった。次々に化け物退治に行くが皆、殺された。度胸のある人が今夜俺が退治すると、お寺の囲炉裏に火を焚いていると御坊が三味線弾いて泊めてくれと言って来たが…。
ある所にお宮があって、毎晩たくさんの化け物が歌ったり踊ったりしていた。踊り好きな爺さが行って聞くとキノコの化け物だという。嫌いなものを聞かれたので大判・小判が嫌いだと答えると…。