新潟県の名人級の語り部を選定し収録した越後の昔話CD。語りの達人と言われる古老が地の方言で語る貴重で楽しい新潟県民話語りの醍醐味をご堪能ください。民話ファンや昔話の語り部を目ざす方は是非聞いてみたい昔話CDです。

化け茶釜

高橋ハナむかしがたり

新潟県長岡市(旧三島郡越路町)の高橋ハナさんの昔話。昔話独特の語り調子と、いきいきしたリズムが分かるとお話が語り始めます。ぜひCDでむかしばなしを聞いてみてください。

化け茶釜(おろかな動物)

あったてんがの。

あるろこへばくち打ちがあったと。

ばくちに負けて銭がなんでもなくて困っていたと。

家に帰る途中でキツネにおうたと。ばくち打ちが

「キツネどん、おれに頼まれて茶釜に化けてくれないか」

とようたと。キツネは

「化けてもいいが、おれの頼みも聞いて、おれにこうめし(赤飯)とニシンをくれないか」

とようたと。ばくち打ちは

「おお、そんげのがん、持ってくらや」

とようたと。

さっそく家に帰ってこうめしとニシンをキツネの穴の前に持っていったと。

キツネはクルッとひっくり返っていい茶釜に化けたと。

ばくち打ちはそれを持って、寺の和尚様のどこへ行ったと。ばくち打ちが

「和尚様、ばかいい茶釜だが。どうです」

とようたら、和尚様はあっちこっちながめて三両で買わしたと。

和尚様は小僧を呼んで、

「この茶釜を川へ行ってよく磨いてこい」

とようたと。

小僧が川へ行って、砂つけてゴシゴシ磨いていたら、

「小僧小僧、痛いねか。ソウソウと磨けや」

とようたと。

小僧はたまげて、和尚様のろこへいいつけにいったと。和尚様は

「新しい茶釜はそういうもんだ。水を入れて火にかけれや」

とようたと。

ドンドン火をたいていたら、

「小僧小僧熱いぞ。火を消せや」

とようんだんが、また和尚様のどこへいったら、和尚様は

「新しい茶釜はそういうもんだ。もっとドンドン火をたけや」

とようたと。

どんどんたいていたら、

「小僧、あっちぃてがんに、わからんか」

といいながら、そのうちに、キツネの耳が出る、しっぽが出る、足が出てくると。

「和尚様、茶釜が耳もしっぽも足も出た」

とようているうちに、ほんとうのキツネになって

「あっちい、あっちい」

とようて、逃げていったと。

いきがさけた。

おはなし

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