新潟県の名人級の語り部を選定し収録した越後の昔話CD。語りの達人と言われる古老が地の方言で語る貴重で楽しい新潟県民話語りの醍醐味をご堪能ください。民話ファンや昔話の語り部を目ざす方は是非聞いてみたい昔話CDです。

鎮守様とこじき

高橋ハナむかしがたり

新潟県長岡市(旧三島郡越路町)の高橋ハナさんの昔話。昔話独特の語り調子と、いきいきしたリズムが分かるとお話が語り始めます。ぜひCDでむかしばなしを聞いてみてください。

鎮守様とこじき(知恵者話)

あったてんがの。

ある村で、百物語とようて、年に一度、鎮守様に大勢よって語り合う日があったと。

丁度その夜、鎮守様へこじきが泊まったと。

村のショが来たんだんが、天井裏へ上がって、隠れていたと。

村のショが大勢来ていろいろな話をしたと。

だいぶめると、

「おい、そろそろ食おうねか」

とようたと。

「まら、まら」

とようて、またちっとめると、

「おい、そろそろ食おうねか」

とようたと。

こじきがそれを聞いていて、おれがここにいること知っていて、おれを食おうとしているがんだすけ、じゃ、おれの方から食われてやれと思って

「食いたけりゃ、食いや」

とようて飛び下りたと。

村のショはたまげて、

「でたあ」

とようて、みんな逃げていってしもうたと。

こじきもたまげてそこら見たら、飯を入れるおひつが置いてあったと。

こじきがふたを取ってみたら、中にぼたもちがいっぱい入っていたと。

こじきがそれを腹一杯食って、残りを自分のぼうとう着(ぼろ着)に包んで、持っていったと。

村のショが百物語語り終わると、化け物が出るとようことだったと。

だんだんが(それだから)、早く夜食を食おうとようたのだと。

いきがさけた。

おはなし

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共に<知恵者話>をテーマとしたお話です。

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