新潟県の名人級の語り部を選定し収録した越後の昔話ＣＤ。語りの達人と言われる古老が地の方言で語る貴重で楽しい新潟県民話語りの醍醐味をご堪能ください。民話ファンや昔話の語り部を目ざす方は是非聞いてみたい昔話ＣＤです。

愚か者話

高橋ハナ昔はなし

愚か者話（『高橋ハナ昔話集』）

知恵者話（おろかものばなし）
愚か聟話：「愚かな聟の失敗を笑う話群を総称する愚人譚の一種。」「最も多く見られるパターンは、聟が嫁の実家に赴いた際に失敗する話で、挨拶の失敗、食い物や物の名を知らないための失敗、風俗習慣の違いからくる失敗などが多い。」（『日本昔話事典』弘文堂1977より）

おはなし

……読み比べてみたい昔話

  1. あわてもの
  2. 金を拾ったら
  3. 馬鹿あに
  4. ちゃくりかき
  5. どっこいしょ
  6. おっけけ
  7. 太郎と次郎

共に＜愚か者話＞をテーマとしたお話です。

高橋ハナさんの昔話ＣＤ（第2巻）の内容はこちら

高橋ハナさんの昔話ＣＤ（第3巻）の内容はこちら

あわてもの

あわてもんの男がいた。弥彦参りに行くと言って、弁当と間違えて枕を風呂敷に包んで、脚絆の片足は梯子段に履かせ、家を飛び出しぶつかった相手はお地蔵様。昼飯がないので団子屋で餅とまちがえて看板をガブリ…。

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金を拾ったら

ある所に貧乏で借金を返せないで夜逃げした二人の男が歩きながら、金を拾ったらどうすると聞くと、一人が半分よこせと言う。もう一人が俺が拾ったものだから俺のものだと言って、取っ組み合いの喧嘩になったが…。

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馬鹿あに

ある所に母親と息子がいた。息子は馬鹿で、毎日フラフラ遊んでばかりいると、ある時ワアワア泣いて帰ってきた。母親がどうしたか聞くと、死に人が出た家で大勢がワアワア言っているので笑ったら頭を叩かれたと言う…。

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ちゃくりかき

ある所に馬鹿兄がいて、母親が町でお茶と栗と柿を売って来いと言って兄に預けた。兄が町に行くと「ちゃくりかきはいらんかね」と言って歩くけれども誰も買う人は無かった。どうして売れないのか母親に聞くと…。

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どっこいしょ

ある所に馬鹿兄がいて、母親がやっと嫁を見つけてきた。兄が嫁の家にイチゲンに行くことになった。嫁は兄の馬鹿がでないよう色々聞かせ、家の柱に節穴があるが、この柱はいい柱だが節穴があるのが悪いと言え、と教えたが…。

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おっけけ

ある村に馬鹿兄がいて、母親がやっと良い嫁を見つけた。兄が正月に嫁の家に呼ばれたが、母親は食事の後は沢庵を入れてお湯を飲むのだと教えた。兄は食事の後、風呂に入れと言われたので沢庵をくれと言って風呂に入り…。

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太郎と次郎

昔、太郎と次郎がいて、母親が今日は父親の命日だからお寺様を呼んで来いと太郎に言うと、お寺様はどこにいると聞かれ、黒い着物を着て高い所におられると教えたが、太郎はお寺の木の烏にお経を読みに来てくれと頼んだ…。

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