おはなし
……読み比べてみたい昔話
共に<宝の呪物>をテーマとしたお話です。
高橋ハナさんの昔話CD(第2巻)の内容はこちら
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昔、母と働き者の倅がいた。病気の母親の払う金がない。銭持ちの親類から借金を断られ、お宮で茫然としていると、夢の中で転ぶと小判が出る一本歯の下駄をもらう。銭持ちの親父はその下駄を借金の形に取り上げると…。
金持ちだが欲張りの兄と働き者だが貧乏な弟がいた。年末になって食う米が無く兄にもらいに行ったが断られ、山道を歩いていると爺さが出て来て、お宮の後にいる小人達にこの麦饅頭と宝物と交換するよう言った…。
貧乏なじさがお宮参りしていると夢の中で神様が聞き耳ずきんをくれた。目を覚ますと赤い頭巾があって、被ると二羽のカラスが話していることが分かった。浜ばたのお嬢様の病気は蛇が蛙を咥えているためだという…。
婆さが宝の袋を持っていて何でも出していたが、嫁を貰ったらその嫁が袋を盗んで実家へ持って行ったので貧乏になってしまった。婆さは飼っていた犬と猫に袋を取り返してくれと頼むと、犬と猫は嫁の実家へ行って…。
ある所に貧乏な爺さがいて、毎日村の檀那様の鍋を洗ってその汁を啜っていたが、人が笑うので狼に喰われてしまおうと山に入って狼に頼むが、狼は良い爺さなので、人の本性が分かるまゆ毛を三本くれた。すると…。