梨の木
新潟県長岡市(旧刈羽郡小国町)の昔話。どこか人なつっこい方言とおだやかな語り口調が嬉しい昔語りです。昔話のCDで独特の語り口調がわかると民話の文章が話し始めます。ぜひ昔ばなしを地の語りで聞いてみてください。
でっけえ梨の木があって、実がばかげにどうろなっていたと。
その実が風がごーっと吹くと、いんな川の中にずぼぼん、ずぼぼんと落ったと。
子供は食いたくて、食いたくておごっだろも、風は子供のほうへちっとも落としてくんねで、またしっちゃ川の中へ、ずぼぼん、ずぼぼんと落とすがっだと。
楢沢 高橋篤太郎
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