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富川蝶子さんの昔話CDの内容はこちら
山仕事にでかけたじいさをサルどもがお地蔵様と間違えて、川向うのお堂に入れて、イモや柿やたくさんのお供えをしてくれた。それを聞いた隣の欲深婆さは、じさを同じようにさせようと企んだが、途中で地蔵でないことがバレてしまい…。
むかし、あるどこに、小んこい村があったっての。雨が降ってまっ暗になったので、あめ屋は早々に店仕舞をしようとしたが、「トントン、トントン」白いきもん着て、青い顔したやせた母ちゃんが戸口に立って「水アメ一文くんなさい」…。
世界的に分布しているグリム「ブレーメンの音楽隊」の見附ヴァージョン。お話は、博打こいていた泥棒を追い出して、その金銀で安楽に暮したという事。ただ、長年育ててくれた飼い主への恩返しがあるか否か。このお話に恩返しはない。
シンデレラ・ストーリーの見附版。継子いじめの話だけど、「夢の中で死んだ母ちゃんが出て来て」願い事を叶えてくれる宝箱をくれる。この話は忘れた下駄を持ってくるだけで、くるぶしをそぎ落としたり、鉄板ダンスのシーンはない。
むかし、貧乏だが正直な爺と婆がいた。爺さは、正月が来るので、笠を五つ持って年とり魚を買って来るとでかけたが、六地蔵様が雪で寒そうにしていたので、笠をかぶせ申して一体は自分の手拭を被せて戻ってきた。その晩のこと、ガチャガチャと音がして…。
むかし、あるどこに声のいい馬子がいた。毎日朝早く起きて、草刈りしながらいい声で唄っていた。ある日、見知らぬ娘が泊めてくれと言って嫁になったが、ある日、きれいな月見草の花を仏様にあげるために刈ってきたら、嫁を呼んでも返事がない…。
むかしあるどこの山ん中へ正直な炭やきがいた。その炭やきが、初夢にいい夢を見たが、その夢はここから三里ばか行ったどこへ町があって、その町のまん中に川が通っていて橋がかかっている。その橋の上に立っているといいことがあるって夢だった…。
むかしじさとばさがいて、山の狼がその子馬を盗って食うつもりで馬小屋へしのび込んでいた。二人の話で一番おっかないのは「ふるやのもりや」だと聞いた狼はたまげて逃げ出したところ、たまたま馬泥棒が狼に飛び乗ったんだんが、たまげた狼は…。
むかしあるどこに竜宮浄土ってどこがあって、病気になられた竜宮の姫さまを助けるには生きたサルの肝を飲めば治るということで、亀が陸へ行っていいこといって猿を連れてきた。ある日、その計画をクラゲから聞いた猿は、…。
むかしあるどこへキツネとカワウソがとなり同志に住んでいたが、カワウソは獲れた魚を干したり焼いたりキツネにも食わせていたが、キツネはなんだかんだ言ってカワウソに何も御馳走しなかった。ある日、キツネがカワウソに魚の捕り方を教わったが…。